ウイルス性胃腸炎に大人が感染すると期間はどのくらい?
風邪のような症状に加えて下痢や嘔吐が続く場合はウイルス性胃腸炎の可能性があります。代表的なものはノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルスなどですが、このうち大人が感染しやすいのは「ノロウイルス」です。
二枚貝や生ガキを食べることで感染し、強い感染力を持つことで知られます。下痢と嘔吐を繰り返すので気分も憂鬱…。感染してしまったら仕事を休まなければならないのも怖いところです。
秋から冬にかけて感染が拡大するウイルス性胃腸炎、大人が感染したらどれくらいの期間で症状が続くのか調べてみました!
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潜伏期間と罹患期間
潜伏期間
潜伏期間とはウイルスが体内に侵入してから症状が出始めるまでの期間です。潜伏期間中は自覚症状がないため、自力で気付くことは難しいと言われています。
ノロウィルスの潜伏期間は1~2日で、体の中に入ると比較的早く症状が表れるのが特徴です。
罹患期間
罹患期間とは病気が発症してから症状が継続する期間のことです。
ノロウィルスは発症から18~48時間は強い吐き気・嘔吐・腹痛・下痢・発熱・倦怠感といった症状を呈します。鎮静化するまでは嘔吐と下痢を繰り返すことが多く、栄養失調や脱水症状に繋がりやすくなります。
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ウイルス性胃腸炎の治療法
ウイルス性胃腸炎の特効薬はないので、対症療法で症状を軽減し、食事や水分補給をしながら安静にしておくというのが基本です。
自然治癒を待つ
- 安静にして自然回復を待つのが何よりも重要
- 「早く治さなければ」と焦らないこと
- 下痢や嘔吐が落ち着いてからも2日は休養する
対症療法
- 下痢止めや吐き気止め、痛み止めで各症状を軽減する
- 吐き気や嘔吐が続き、経口摂取が困難な場合は点滴で脱水症状を予防する
食事について
- 症状がひどく食欲がない時には無理に食事を摂らず、最低限の水分のみ摂取
- 水分補給は経口補水液や水、白湯で行う
- アルコールやカフェイン飲料など胃に負担のかかる飲み物は避ける
- 食べやすい流動食やスープを飲む
- 食欲が出てきたらうどんやそうめん、お粥など消化しやすいものを摂取
- 消化の悪い食べ物や脂身の多い食べ物、お菓子は避ける
療養中の食べ物について
ウイルス性胃腸炎で療養している時はなるべく胃に優しい食べ物を選び、刺激物や消化しづらい食べ物は避けましょう。
オススメの食べ物
- 重湯
- おかゆ
- すりおろしリンゴ
- うどん
- そうめん
- 味噌汁
- 野菜スープ
避けた方がいい食べ物
- 柑橘類のジュース
- 炭酸飲料
- コーヒーなどの刺激物
- 牛乳などの乳製品
- アルコール
- 冷たいもの
- お菓子
- 繊維質に富む野菜
- きのこ類
- 海藻類
- パン
- 生卵
安静が快癒への一番の近道
感染症を予防するには日頃から手洗い・うがいを行い清潔さを保つことが大切です。それでもウイルス性胃腸炎にかかってしまったら、すぐに胃腸科、消化器内科、内科を受診して医師の指示を仰ぎましょう。
ウイルス性胃腸炎は基本的に数日で回復しますが、症状の重さによっては回復に1週間以上かかることもあります。職場への復帰を焦る気持ちはわかりますが、療養に専念しましょう。安静が快癒への一番の近道ですよ。
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