ウイルス性胃腸炎はうつる!キスでもうつるのか!?
激しい嘔吐と下痢を繰り返し、38℃の熱も出ている…それは「ウイルス性胃腸炎」かもしれません。ウイルス性胃腸炎は感染性胃腸炎の一種で、つらい症状に加えて周りの人にも感染してしまうとても厄介な病気です。
自分だけが悩むならまだしも、一緒に暮らしているパートナーやお子さんにうつしてしまったら大変!「キスでもうつる」という噂も本当なのか気になりますよね。ウイルス性胃腸炎の症状や感染経路などについてまとめましたので、読んでみてください。
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ウイルス性胃腸炎の主症状
吐き気・嘔吐
ウイルス性胃腸炎が罹患期に移行すると、体内に潜むウイルスを排出するために強度の吐き気や嘔吐症状が頻繁に起こります。
下痢
ウイルスを体外に追い出すために下痢(水様便)を繰り返すことになります。1日に数十回トイレに駆け込む方も多いようです。
脱水症状
ウイルス性胃腸炎は下痢や嘔吐の連続で体内の水分を失うため、脱水症状に陥りやすくなります。経口補給が行えないほど症状が悪化するようであれば早急に病院へ連れて行く必要があります。
高齢者や乳幼児は自覚症状が出にくい上に重篤化する傾向があるので、注意深く体調の変化を見守る必要があるでしょう。
発熱など風邪に似た症状
発熱は多くの感染症に共通する症状です。ウイルス性胃腸炎も37~38℃の熱やせき、鼻水といった上気道炎症状を伴うこともあります、
ウイルス性胃腸炎の感染経路
ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス)の感染経路はその大半が経口感染です。ここでは経口感染を3種に分類してご説明します。
食品媒介感染
真ガキなどの二枚貝はウイルスに汚染されていることがあり、それを口にするとノロウイルスにかかってしまうのです。ウイルスは熱に弱いため、加熱処理をして活性を失わせることで予防できます。
接触感染
便や吐しゃ物を処理した患者が手を清潔にせず周りの物に触れると、そこにウイルスが付着します。それを他の人が触り、ウイルスの付いた手で粘膜に触れることで感染します。
飛沫感染・塵埃感染
患者の嘔吐物や糞便には多量のウイルスが含まれています。消毒の仕方を誤るとウイルスが塵や埃となって空気中に飛散し、それを吸引した人が感染してしまう可能性があります。
ウイルスはアルコールでは消毒できないので、亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイターなど)で行ってください。手洗い・うがい・マスクの着用を徹底すれば感染リスクは確実に低下させられます。
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身近な人が感染した時の対処法
- 患者に近づく時はマスクを着用
- 患者の吐しゃ物・便・衣服・寝具などを片付ける際は、使い捨ての手袋、エプロン、マスクを着用
- 吐しゃ物はペーパータオルなどで菌が舞わないよう静かに拭き、袋に入れて固く縛ってから処分
- 使用済みのマスクや手袋も袋に入れ、口を固く縛って捨てる
- 嘔吐した場所は漂白剤を含んだペーパータオルで丁寧に拭く
- 衣類は洗濯用漂白剤を薄めたバケツに入れ、浸け置きしてから他の洗濯物と別に洗う
- 患者の世話をした後は手洗いうがいを欠かさない
- ドアノブ、蛇口など人がよく触れる場所は漂白剤を薄めたペーパータオルなどで拭いて除菌
- 身体や手を拭いたタオルも漂白剤に浸けて別々に洗濯
- 患者が使った食器類も漂白剤に浸ける
ウイルス性胃腸炎はキスでもうつる可能性あり
ウイルス性胃腸炎の主な感染経路は便や吐しゃ物に含まれるウイルスであり、唾液自体は危険ではありません(アデノウイルスは除く)。しかし、発症初期の段階でキスをすると嘔吐物が患者の口内に残っていることがあるため、感染してもおかしくありません。なので、発症して間もない頃はパートナーやお子さんとのキスは“厳禁”です!
症状が治まれば体内のウイルスも激減し嘔吐もしなくなっているので、キスをしても感染リスクは低いと思われます。
キス解禁のタイミングは「嘔吐症状がなくなってから」が目安ですね。
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