読書感想文の構成で大切な3つのポイント!
読書感想文を書くコツは、なんといっても構成です。
構成を先に考えておくことで「文字数を稼ぐ」という不毛な闘いから脱却し、全体の見通しを立てられるようになります。
今回は、読書感想文の構成について、詳しく解説していきます。
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読書感想文の構成で大切な3つのポイント!
以前の記事で、読書感想文は以下の3つの手順に分けられるというお話をしました。
- 読む作業
- 考える作業
- 書く作業
このうちの「読む作業」については下記に詳しくまとめました。
次は「考える作業」、つまり構成を考える段階なのですが、読書感想文の構成でポイントになるのは、下記の3つです。
- 本を読み終えたあとの過ごし方
- 書く作業と考える作業を分ける
- 結論優先型で書く
1つずつ見ていきましょう。
本を読み終えたあとの過ごし方
本を読み終えたら、その本の内容を頭の中にとどめつつ、夏休み生活をエンジョイしましょう。家でゴロゴロしてもいいし、海に行ってもいいし、旅行に行ってもかまいません。
本を読む前だと気にもとめなかったニュースが、本を読んだ後だとなんだか気になる・・・なんてことがあるわけです。
そんな夏休み生活の中で、感想文に活かせそうな体験がきっとあります。
本を読んで感じたことと、夏休みの体験をリンクさせることにより、深みのある読書感想文を書く準備が整います。頭の中に、ごく自然に・・・です。
さらにもう1つ、やってみてほしいことがあります。
読んだ本を、自分の親にも読んでもらうことです。
男子ならお父さんに、女子ならお母さんに読んでもらえると理想的ですが、そうじゃなくてもかまいません。
そして、毎日の食卓の中で、その本について親と語り合いましょう。
「私はヒロインのこういうところが好き」とか、「ママは恩師のココに共感したわ」なんていう会話をしているうちに、読書感想文に使えるネタが集まってきます。
書く作業と考える作業を分ける
ここまでの読む作業と考える作業で得たネタをいよいよ文章にしていきます。
と言いつつ、まだ「考える作業」の段階であることを意識しておいてください。
書く作業と考える作業を分けるために、パソコンを使えるならばパソコンで書きましょう。
コピペや文章の位置の入れ替えが簡単ですし、大抵のテキストエディタは文字数を表記してくれるので、残り何文字書けばいいのかを確認しながら進められます。
今の子たちなら、スマホでも充分書けるのかもしれませんね。
いきなり原稿用紙に書き始めてしまうと、文章を修正するときにわざわざ消しゴムを使わないといけないし、鉛筆で書いていると手が疲れてきます。
手が疲れるから・・という理由で、感想文のクオリティが落ちるのは防ぎたいですよね。
あと、文章をいきなり書くのではなく、ボイスレコーダーやスマホのボイスメモアプリで感想を録音するのもひとつの手です。
10分も録音すれば、書き起こしたときに、かなりの文字数になるんですよ。
「書く」のではなく、「喋る」方法を取ることで、意外と言葉がスラスラ出てきたりもします。意外と効率がいいのです。
結論優先型で書く
では、実際に文章はどうやって書くのか?という点を解説します。
読書感想文の文章は、結論優先型で書きましょう。
結論優先型とは、最初に結論を書き、その後に結論に至った理由や根拠を簡単に書きます。
詳細や背景を書き、最後にまとめを書くという手法です。
例)
結論
これからは、友達を大切に生きていこうと思いました。
理由・根拠
なぜなら、この本の主人公は友達を大切にする生き方をしたことで、自分が窮地に立たされたときに、多くの友人から救われたからです。
詳細・背景
主人公を救った友人曰く、「お前に何かあったら駆けつけるのは当然だろ」と言うのです。それは普段から主人公が友達を大切にしてきたからにほかなりません。
まとめ
僕にも大切な友人がたくさんいます。みんな、僕にとってかけがえのない存在なので、この関係を大切にしていきたいと思います。
このような形で文章を構成していきます。理由・根拠と、詳細・背景は、本の文章から抜粋すれば形になりますよね。
本を読む中で感じたこと、つまり出てくる「結論」は1つではないはずです。
場面場面に応じて感じたことを「結論」とし、出てきた結論の数だけ、結論優先型の文章を書けるということになります。
これらの方法を駆使し、指定の文字数以上の文章ができればあとは鉛筆で原稿用紙に書き写すだけ。ここまでの作業を、夏休み終了2日前までにやっておけば大丈夫です。
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陥ってはいけないところ
読書感想文で陥りがちなのが、「言葉」が思いつかず手が止まるという状態です。
無理やり言葉をひねり出そうとすると、無理のある文章になりがちですし、早々に息切れしていしまいます。
しかし、親と本について語り合ったり、頭の中にとどめながら日々の生活を送ることによって、ボコボコとネタが出てきます。
当然ですが、浮かんできたネタはメモしてあとから読み返せるようにしておきましょう。
実際に文章にするときには、湯水のごとく言葉が湧き出てくるようになります。
文章を書く楽しさは、そこから始まるのです。
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