春の甲子園出場枠はこうして決まっている

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甲子園といえば夏をイメージする方がほとんどかと思いますが、毎年3月にも春の甲子園(選抜高校野球大会)が開催され、白熱の試合が繰り広げられています。今回で第89回を迎える歴史ある大会ですが、夏の甲子園出場校数49に対し、春の選抜は32校とかなり絞られています。一体どんな方法で出場枠が決まっているんでしょうか?その謎に迫っていきたいと思います。

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一般選考枠

春の甲子園の選考方法は夏とは異なります。全32校の出場枠のうち28校は秋季大会の成績による一般選考で決まり、残り4枠は後述する特別選考で選出。一般選考では各地方ごとに甲子園に出場できる校数が決まっており、地方大会での成績などによって決められます。

一般選考枠の内訳(全28校)

  • 北海道:1校
  • 東北:2校
  • 関東・東京:6校
  • 北信越:2校
  • 東海:2校
  • 近畿:6校
  • 中国・四国:5校
  • 九州:4校

2016年12月時点で当確となっているチームはありますが、まだ出場する高校すべてが決まったわけではありません。センバツに出場する32校は例年通り1月27日に行われる選考委員会で決定されます。

特別枠(21世紀枠・神宮大会枠)

春の選抜では28校の通常選考の他に特殊な選考方法で出場する特別枠があります。特別枠には21世紀枠と神宮大会枠があり、それぞれ3枠、1枠となっています。

21世紀枠(3枠)

第73回大会に新設された出場枠。秋季都道府県大会で好成績を残したチームの中から「練習環境が恵まれない」、「甲子園出場から遠ざかっている」「地域に良い影響を与えている」などの要素を鑑み、最終的に3校が春の甲子園に出場となります。この場合の「好成績」というのは、参加校数が128校を上回る都道府県で32強以上、それ以外の県では16強以上に残っていることが条件です。

神宮大会枠(1枠)

第75回大会から新設された出場枠。各地区を制した高校が参加する明治神宮野球大会で、優勝校が属する地区の一般選考枠を1校増やすというものです。今年の11月15日に行われた神宮大会決勝では履正社が早稲田実業を11-6で下し、近畿地方の出場枠が7に広げています。

春の選抜出場校をご紹介!

一般選考枠

◎:当確 ○:有力 △:不利

北海道(1枠)

◎札幌第一高校(南北海道) 道大会優勝

東北(2枠)

◎仙台育英高校(宮城) 東北大会優勝
◎盛岡大付属高校(岩手) 東北大会準優勝

関東・東京(6枠)

◎作新学院高校(栃木) 関東大会優勝
◎東海大市原望洋高校(千葉) 関東大会準優勝
◎前橋育英高校(群馬) 関東大会ベスト4
○健大高崎高校(群馬) 関東大会ベスト4
○慶応義塾(神奈川) 関東大会ベスト8
◎早稲田実業(東京) 都大会優勝
△日大三高(東京) 都大会準優勝

北信越(2枠)

◎福井工大福井(福井) 北信越大会優勝
○高岡商業(富山) 北信越大会準優勝
△日本航空石川(石川) 北信越大会ベスト4

東海(2枠)

◎静岡(静岡) 東海大会優勝
◎至学館(愛知) 東海大会準優勝

近畿(6枠)

◎履正社(大阪) 近畿大会優勝
◎戸国際大付属(兵庫) 近畿大会準優勝
◎大阪松蔭(大阪) 近畿大会ベスト4
◎滋賀学園(滋賀) 近畿大会ベスト4
○報徳学園(兵庫) 近畿大会ベスト8
○智弁学園(奈良) 近畿大会ベスト8
△高田商業(奈良) 近畿大会ベスト8

中国・四国(5枠)

◎宇部鴻城(山口) 中国大会優勝
◎市呉(広島) 中国大会準優勝
○創志学園(岡山) 中国大会優勝ベスト4
△鳥取城北(鳥取) 中国大会優勝ベスト4
◎明徳義塾(高知) 四国大会優勝
◎帝京五(愛媛) 四国大会準優勝
△英明(香川) 四国大会ベスト4

九州(4枠)

◎福岡大大濠(福岡) 九州大会優勝
◎東海大福岡(福岡) 九州大会準優勝
○秀岳館(熊本) 九州大会ベスト4
○熊本工業(熊本) 九州大会ベスト4
△れいめい(鹿児島) 九州大会ベスト8

21世紀枠

12月16日に発表された21世紀枠の候補は以下の9校です。秋季大会の戦績や学校の特色などを踏まえ、最終的にこの中から3校が選ばれます。

  • 富良野(北海道)
  • 不来方(岩手)
  • 石橋(栃木)
  • 多治見(岐阜)
  • 富山東(富山)
  • 洛星(京都)
  • 倉吉東(鳥取)
  • 中村(高知)
  • 高千穂(宮崎)

神宮大会枠

11月の明治神宮野球大会で大阪の履正社高校が優勝したため、神宮大会枠は近畿地方が獲得し、近畿の出場校が6校→7校となりました。

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2017年1月27日、出場校が出揃う

各都道府県の優勝校が甲子園に歩を進める夏の選抜と違い、春の甲子園は地方ごとに出場校数が定められています。そして、残りの枠を特別枠(神宮大会枠と21世紀枠)で埋めることになるんですね。
2016年12月現在、出場校すべてが決定しているわけではありませんが、翌月には一般出場枠、特別枠ともに出揃うことになります。春の甲子園球場で頂点を目指す32校はどんな顔ぶれになるのか、今から楽しみですね!

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